リモートワークは柔軟な働き方を可能にするものですが、対策が不十分な場合はセキュリティリスクが高まってしまうこともあります。そこでこちらの記事では、リモートワーク時に注意すべき画像漏洩トラブルと防止策について解説をしていきます。
テレワーク中に発生する可能性があるトラブルとして、勤務中にPC画面を覗き見されてしまうケースがあります。オフィス内で勤務している最中は、周りは全て関係者であるために画面を見られても問題ないことが多いといえます。
しかし、テレワーク時には周りには組織に関係のない人も多くいる可能性があります。家にいる場合は家族がいますし、カフェなどで仕事をしようとする場合には、さらに知らない人が周りにいる状態になります。このような場合には、画面に映っている顧客名や価格表などを隣や後ろの席にいる人に見られてしまった事例もあります。
場合によっては、写真などを撮影したタイミングでPC画面が映り込んでしまうことによって、情報が漏洩する可能性も考えられます。
リモートワーク時には、周りからPC画面を覗き込んだとしても画面が見えないように、プライバシーフィルターを使用することがおすすめです。このように、画面を覗きこまれても情報がわからないようにする工夫が必要です。
また、関係者以外に見られてはいけない情報を扱う場合には、そもそもカフェなど不特定多数の人がいる環境での作業は控えるなど、作業環境の選定も大切です。どうしても外で作業をする必要がある場合には、個室型のワークブースを使用するといった選択肢も検討しましょう。
現在、スマートフォンが生活に欠かせないものとなっている人が多いといえます。スマートフォンは気軽にカメラを立ち上げてさまざまなものを撮影できる点も魅力のひとつですが、PCの画面をカメラで撮影してしまうこともあるかもしれません。この場合、重要な情報を撮影した画像が保存されたスマートフォンをどこかに置き忘れてしまう、盗難に遭うといったことがあると、会社の情報も漏洩する危険に晒されてしまいます。
会社内では他の人の目があるため画面撮影がしにくかったとしても、リモートワークの場合には上司や同僚の目が届かない状態であることから気楽に撮影してしまうケースもあるかもしれません。
PCの画面撮影をさせない仕組み作りを行うことがおすすめです。例えば、PC画面に透かし(ウォーターマーク)の表示によって、不正撮影を抑止する仕組みが開発されています。この時にIPアドレスや社員名を画面に表示すれば「誰が撮影したのか」が簡単にわかるようになるため、撮影する気を削ぐことができ、撮影そのものの抑制につながります。
そのほか、目に見えないコード情報を画面に埋め込む仕組みもあります。この仕組みを利用した場合、画面を撮影した写真が流出しても、どこから流出したのかという特定が簡単に行えます。
例えば、「今から仕事を開始します」「新しいキーボードを購入しました」「仕事中に猫が邪魔をしてきます」といったように、仕事風景の写真を撮影してSNSに投稿した際に、誤ってPC画面が映ってしまっていることに気づかないケースも考えられます。この場合、意図せず顧客リストや社内チャットの内容、メール画面などが映ってしまっており、情報が外部に流出してしまう可能性があります。
対策としては、まずは業務端末などの撮影や投稿を明確に禁止するルールや規定作りと社員への周知を行うことに加えて、研修によってリテラシーの向上を図るための対策が考えられます。また、「うっかり写り込んでしまう」という物理的な要因を排除するには、PC画面にはプライバシーフィルターを貼る、業務終了時や離席時には机の上を片付ける習慣をリモートワーク時にも徹底させるなどの対策によって映り込みを防ぎます。
テレワークは場所や時間を有効に活用できる働き方である反面、セキュリティ対策や情報セキュリテイ関連規定が十分に対応できていない状況が想定されるという背景から、総務省では「テレワークセキュリティガイドライン」を公開しています。
こちらのガイドラインでは、テレワークにおいて検討すべきことやセキュリティ対策の一覧などが解説されているほか、実際に発生したトラブル事例も紹介されています。
画像データの著作権トラブルは、「知らなかった」では済まされない重大なリスクです。
無断利用を防ぐには、著作権表示などのルール整備に加え、技術的な対策が欠かせません。電子透かしを活用すれば、コピー・改ざんの抑止だけでなく、「誰が作成したデータか」を証明することが可能です。万が一トラブルが発生した場合でも、法的な根拠として自社の権利を守ることができます。
本メディアでは、画像・パッケージ・スクリーンショットの3つに分類し、それぞれおすすめの電子透かしソフトを紹介しています。自社で扱うコンテンツに合わせて適した電子透かしソフトを導入し、データ流出やパッケージ偽造の抑止にご活用ください。
リモートワーク中には、画像をきっかけに重要な情報が漏洩してしまうことがあります。そのため企業側としては情報漏洩が起こらないように対策を考えることが必要となってきます。ルールの作成や端末・ネットワーク環境の整備などを行い、情報漏洩が発生しないような仕組み作りを行ってください。
会社側でルール作りや環境の整備を行ったとしても、社員がセキュリティに対する意識を持っていなければ無駄になります。そのため、継続的なセキュリティ教育を行うことも非常に重要です。継続的にセキュリティ研修を行う、セキュリティ事故の事例を取り上げたワークショップを開催するといった形で、社員のセキュリティへの意識を高めるための取り組みを行っていくことが大切です。
企業は、画像の不正利用や偽造品流通、画面キャプチャによる漏洩など、用途ごとに異なるリスクに直面しています。電子透かしソフトにも、画像に埋め込むタイプ、製品パッケージに入れるタイプ、画面キャプチャに対応するタイプなどがあり、守りたい対象に合わせて選ぶことで、それぞれのリスクに応じた抑止効果を期待できます。
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