テレワークとクラウド共有が普及した現在、社外へ配布するPDFの改ざんや無断転送は企業の信頼と法的リスクに直結します。
本記事では、法人向けにPDFへの電子透かしの必要性を解説し、PDFに電子透かしを埋め込める製品を紹介します。
PDFは契約書や提案書のやり取りに広く利用され、社外との業務に欠かせない形式です。しかし、ファイル単体で動くという特性は、同時に改ざんや無断コピーが行われやすいというリスクを抱えています。
この脆弱性を補う手段が、PDFへの電子透かしです。透かしを埋め込むことで、流出経路の特定やコピー元の証明が可能になり、不正利用の抑止力が高まります。外部委託先や在宅勤務者が関わるワークフローでも、ファイル単位で責任の所在を明確にでき、万一流出しても迅速な追跡が可能です。
さらに、GDPR(EU一般データ保護規則)や個人情報保護法など国際的に厳格化する法規制への対応としても、透かしによる真正性の証明は有効です。単なる閲覧パスワードやDRMでは防げない印刷やスクリーンショット経由の漏えいに備えるためにも、PDFには電子透かしが不可欠な保護策といえるでしょう。
ここでは、「PDF」に電子透かしを埋め込める製品を提供している企業(4社)を紹介しています。
【調査対象】
下記の条件のいずれかに該当した企業(計13社)
①2025年6月9日時点のGoogle検索「電子透かしソフト」で表示された上位30位までのうち、「電子透かし」に関するソフト・サービス・ソリューションを提供している旨を公式サイトで確認できた企業
②2025年7月2日時点のGoogle検索「digital watermarking vendor」で表示された上位30位までのうち、「電子透かし」に関するソフト・サービス・ソリューションを提供している旨を公式サイトで確認できた企業
【選定条件】
調査対象のうち、PDFを対象とする電子透かしのソフト・サービス・ソリューションを提供している旨を公式サイトで確認できた企業(調査期間:2025年7月2日)
サイバーフォートレスは、アメリカのxSecuritasが開発した電子透かしソフト「xSecuritas ScreenWatermark」を日本国内で提供している正規販売代理店です。
印刷時に文字・画像透かしを自動付与でき、PDFへの仮想プリンタ出力にも対応するため、紙・電子双方の漏えい経路を一元管理できます。
テレワーク時のWeb会議映像にもリアルタイムで電子透かしを挿入でき、社外の画面共有に潜む情報リスクを低減。不可視透かしの識別情報をキャプチャ画像内に自動で埋め込み、あとから復号して撮影者を特定できるため、内部不正の抑止効果が高いのが特徴です。
| 電子透かし製品の種類 | ソリューション |
|---|---|
| 可視透かし | 〇 |
| 不可視透かし | 〇 |
| 対象物 | PDFファイル PC画面(マルチモニター対応) Webカメラ映像 画像データ(GIF/JPG/PNG/BMP) |
| 運用方式 | クラウド・オンプレミス |
| 連携できるシステム・ソフト | 記載なし |
| 自社開発の対応可否 | 記載なし |
製品サイトから無償で30日間試用版をダウンロード可能で、導入検証を支援する技術ドキュメントも提供しています。ライセンスは年額サブスクリプション方式を採用し、保守契約期間中はメールと電話による国内サポートが利用可能です。
サイバーフォートレスが展開するマネージドセキュリティサービスとの連携により、電子透かしログをSIEM(セキュリティ情報を集約し分析・管理するツール)へ自動連携し、監視・分析を代行してもらう構成も選択できます。
PDF内に不可視情報を埋め込み、閲覧者IDや提供元・提供先を保持できます。Webシステムへ組み込むAPIを備え、帳票出力やECサイトでのレポート販売など、大量生成されるPDFに自動で電子透かしの付与が可能です。
2024年10月の機能強化では閲覧期限メタデータを電子透かしに含めることで、ファイル自体に失効日を内在化し、配布後の不正利用を期限切れで無効化する仕組みを実現しました。
| 電子透かし製品の種類 | ソリューション |
|---|---|
| 可視透かし | 記載なし |
| 不可視透かし | 〇 |
| 対象物 | 文書データ(PDFファイル、プレゼン資料など) 印刷物(機械でスキャンできる不可視透かしを埋め込んで印刷可能) |
| 運用方式 | オンプレミス |
| 連携できるシステム・ソフト | 記載なし |
| 自社開発の対応可否 | 〇 |
利用部門ごとの活用例や設定手順をまとめたPDFリーフレットを無償提供し、導入前後のオンラインデモやPoC(概念実証、新しい技術やアイディアを実現できるか検証すること)支援も行っています。
保守契約では専用ポータル経由での問い合わせが年中無休で受け付けられ、重大インシデント時には日立グループのSOC(サイバー攻撃の検出・分析・対策を行う組織)と連携した調査支援を追加費用なしで利用可能です。
PDFだけでなく画像・音声・パッケージに電子透かしを埋め込めるため、ブランド保護や真贋判定、サプライチェーン追跡を一本化できるのが強みです。
電子透かしは全面に高密度で繰り返し配置され、ダメージやトリミングに強く、暗号化により高度な改ざん耐性を確保します。
| 電子透かし製品の種類 | ソリューション |
|---|---|
| 可視透かし | 記載なし |
| 不可視透かし | 〇 |
| 対象物 | PDF(IllustratorやPhotoshopなどで電子透かしを埋め込み、PDFとして保存)
印刷物(製品パッケージに電子透かしを印刷・読み取り可能) 画像データ(JPEG/PNG/TIFF/WebP/BMP) 音声データ(WAV/MP3/M4A) 動画データ(ファイル形式は非公開) |
| 運用方式 | クラウド |
| 連携できるシステム・ソフト | Adobe、Photoshop、Illustrator |
| 自社開発の対応可否 | 〇 |
サブスクリプション契約には無制限のテクニカルチケットとオンラインナレッジベースへのアクセスが含まれ、エンタープライズ契約では専任カスタマーサクセスマネージャーが導入計画からROI(投資利益率)測定まで伴走。
ブランド保護やリサイクル自動選別など用途別の事例を公開し、世界各地のパートナー企業と共同で導入をサポートしています。
メール認証(DMARC、BIMI)や証明書管理を軸に、ドキュメントセキュリティと画面透かし(xSecuritas ScreenWaterMark)を統合したブランド保護プラットフォームです。サイバービジョンホスティングは、アメリカのxSecuritasが開発した電子透かしソフトxSecuritas ScreenWatermarkの販売パートナー。
PDF向けにはファイル署名証明書や電子契約機能と連携し、電子透かし入りPDFを外部へ配信する際に真正性と改ざん検知を同時に担保できます。
| 電子透かし製品の種類 | ソリューション |
|---|---|
| 可視透かし | 〇 |
| 不可視透かし | 〇 |
| 対象物 | 印刷物・仮想プリンタ出力(PDF/XPS/JPG) PC画面(マルチモニター対応) スクリーンショット画像 Webカメラ映像 |
| 運用方式 | クラウド、オンプレミス |
| 連携できるシステム・ソフト | Cuenote、SendGrid、Amazon SES、Dmarcian、PowerDMARC、DigiCert、GMOトラスト・ログイン、電子印鑑GMOサインなど |
| 自社開発の対応可否 | 記載なし |
問い合わせ窓口は、平日10時から18時まで受け付けしている電話・Webフォームに加え、資料ダウンロードとオンライン相談を常時受け付け。導入後は国内エンジニアがメール監査や透かし検証を代行するオプションも用意しており、セキュリティ診断やペネトレーションテスト(疑似攻撃をして脆弱性を検証するテスト)と組み合わせた包括支援を受けられます。
電子透かし入りPDFを標準化することで、社外との信頼関係を担保しつつ監査コストを大幅に削減できます。透かしデータをログ基盤に統合すれば、不正兆候を早期発見してインシデント対応を迅速化でき、結果としてブランド価値やサプライチェーン全体のレジリエンス向上にも寄与します。
PDFは今後もビジネス文書の中心フォーマットであり、透かし技術を基盤に据えることが、デジタルリスクに強い組織づくりの第一歩となるでしょう。
PDFは契約書や提案書など、企業の重要な情報が含まれるフォーマットです。
その一方で、コピー・転送・改ざんが容易であり、流出時の責任所在が不明確になりやすいという課題があります。
電子透かしを活用すれば、閲覧者情報や出所をデータに紐づけることができ、「誰が扱ったファイルか」を後から追跡可能です。万が一の情報漏えいや不正利用が発生した場合でも、迅速な原因特定と対応につながります。
本メディアでは、画像・パッケージ・スクリーンショットの埋め込む対象ごとに、おすすめの電子透かしソフトを紹介しています。自社で扱うコンテンツに合わせて、適切な電子透かしソフトを見つけてください。
企業は、画像の不正利用や偽造品流通、画面キャプチャによる漏洩など、用途ごとに異なるリスクに直面しています。電子透かしソフトにも、画像に埋め込むタイプ、製品パッケージに入れるタイプ、画面キャプチャに対応するタイプなどがあり、守りたい対象に合わせて選ぶことで、それぞれのリスクに応じた抑止効果を期待できます。
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